一方パソコンの標準化もその普及に大きく貢献している。ハードウェア的には、事実上の国際標準となっているIBM互換機であるDOS/Vの普及が急速に進み、性能アップだけではなく、価格の低下をもたらしている。ユーザーにとっては、メーカを選択し、それによってメーカのアーキテクチュアに拘束されるという問題がなくなり、自由に選択し、しかもそれらが相互に互換性が確保されているという環境ができたのである。長年、ベンダーからの独立が果たせなかったユーザーにとっては画期的なものであることは間違いない。これによって、オープン環境のネットワークに各種機器が接続されるマルチ・ベンダ環境が実現することとなったことは、1つの組織内の情報化の推進と、組織を越えたネットワーク環境の実現に寄与している。